ヒメギンポ【Helcogramma fuscopinna】
スズキ目ヘビギンポ科
体長7センチ

伊豆の各ポイントで通年見られますが、観察にお勧めの時期は、水温の下がる冬から春にかけてです。

この種は、冬から春にかけてが求愛&産卵の時期にあたり、毎年12月ぐらいになると、ゴロタ石のややオーバーハングしているような場所で、オスが婚姻色を出し、メスにアプローチをする姿を見かけるようになります。

オスの婚姻色は、写真でもわかるとおり、鮮やかなオレンジの体色に頭と尾びれが黒と、非常に目立つので、見つけるのも簡単です。
メスは、周りの岩肌に同化しやすい体色をしているので、一見見つけづらいのですが、婚姻色の出たオスの周囲には必ずいるので、良く探しましょう。
オスは、メスの気を引こうと、メスの周囲を回ったり、体を震わせたりと、忙しそうな様子が、見ていてとても微笑ましいです。

産卵は、メスが岩肌に体を擦りつけるように卵を産み、その後にオスがやってきて、精子を付着させます。

冬場に潜るに出かける時は、ぜひ、見てみてください。